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2024年7月

2024年7月

盛夏の候となりました。
「珈琲のある生活。」をお過ごしですか?
今回は、郷土の文化や歴史について勉強不足につき、 曖昧な思い出話だと思ってお読みください。
我がまちには、弘法大師を祀った祠(ほこら)がいくつか点在しています。
小学低学年のころ、弘法大師の誕生を祝う催しの日には、 学校から帰るなり、小銭をポケットに詰め込んで、たくさんの祠まわり。
祠に隣接する小さなお堂でおしゃべりしているおじちゃんおばちゃんから、
”ありがとう”って、お供えした小銭の10倍ほどの駄菓子をもらえました。
弘法大師の誕生日=お菓子を集める日。
そう思っていた僕は、やっぱり字は達筆ではありません(苦笑)。
祠をまわる催しは、高学年となったころにはなくなってしまいました。
ゆーあご愛顧の紳士は、祖父母の代から祠のひとつをお世話してきた人物です。
彼は、後継者の負担を考えに考えた末に、祠の撤去を決断。
今、近所の皆さんと一番いい祠仕舞いを模索中だと言っていました。
これも世の中の流れか。
致し方ないのかもしれないけれど、残念でならない。
僕は、すっかりおじちゃんと言われる歳ごろとなってしまいました。
でも、もし。
もしも、弘法大師の誕生日を祝う催しが復活したならば、小さなお堂でおしゃべりする側でなく、全部の祠をまわるでしょう。
えっ、「珈琲のあるおもてなし。」は!?って、夕方から臨時でお休み。
小学生と一緒になって練り歩くに違いないっ。
ちっぽけなまちのちっぽけな伝統行事とも言えない催しは、 もう遠き思い出として心の中に残していくしかありません(泣)。


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