2015年3月

2015年3月
軽暖の候となりました。
「珈琲のある生活。」をお過ごしですか?
1987年の3月、高校1年生の僕は、珈琲Shopの店主になるとは思ってもいなかったであろう-。
当時、将来の夢と言われれば、まずは目の前にあるのは残り2年の高校生活を謳歌すること。
それから先のことは、親父の跡を継ぐとかしないとかは別にして、
進学することのみが決まっていました。
夢は大きく広がって、具体的な将来のことはまだ後回しにしても許された10代半ばの思い出です。
先月、馴染みの紳士が高校1年生の長男を連れて「珈琲のある週末。」にご来店。
なんと青年は来年度、新1年生として過ごすと聞きました。
彼は強い意志を持って、県外の特殊な学校を受験。
見事合格で入学する道を歩みます。 初心な笑顔の向こうに遠い将来を夢見る、
ひと回りよりももっと歳下の青年がふた回りも大きくみえるのは僕だけではないはずでしょう。
そんな青年に贈る言葉はふたつ。ひとつは彼が好きな小説の一文は、
-登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、
それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう-。
あとひとつ、”いつでも帰れる故郷がある”。