2014-10-03
男の一生 上下巻の下だからか…
読書の秋-なのか、夜長をひたすら文字を読み読み、『男の一生 下/遠藤周作著』を完読です。
“秀吉を天下にした男”とは、前野将右衛門。
蜂須賀小六はご存知かと思いますが、その弟分的な存在で豊臣秀吉を藤吉郎と呼び捨てされていた時代から支えます。
下巻のはじまりは、秀吉が天下を治めようとするところ。
律儀な将右衛門は律儀過ぎるあまり、悩みながらも支えつづけることを誓うのです。
と・こ・ろが…。
昇りに昇って頂点に達した暁には、当然のように下るのみでしょう。
豊臣秀次の従うこととなったがために、悲劇的な最後が待っているのでした。
僕の読むペースがスローになったのは後半から。
史実どおりなら、主人公の行く末がなんとなくわかるので読む気になれず…。
戦国時代のいつも脇役的な武将の生きざまを読み、主人公となるべき秀吉の違った人物像を垣間見ることができました。
それから、最後の最後となったところでの茶々とつるみの会話は衝撃的です。。。
ここまで豊臣家を想っているとは、夢にも思いませんでした。
さて、夜長の時間は戦国時代から現代へ-。
次は胸キュンな恋愛ストーリーをゆるりと読むことといたしましょう。
歴史ドラマは数あれど、前野将右衛門がキャストにあるドラマはみたことがありません。
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