2014-02-22
明治時代のハードボイルド…
こたつにもぐって、寝転びながらの旅は”麺食い記者シリーズ”のみちのくから九州へ。
「珈琲のある昼下がり。」の紳士からお借りした『望郷の道』を完読しました。
僕には、北方謙三の中で初めて”現代”でない小説です。
いつもは男の勝手気ままな殴って蹴って、そして抱いて呑んでのハードボイドですが、本作品にはそれがありません。
風が吹いていたからとか、右手を持て余していたとかが男の勝手気ままの理由です…。
ときは明治時代。九州で正太と瑠瑋が出会い、波乱万丈な運命の扉が開きました。
彼らの商いは賭博場から台湾に渡り、キャラメル工場そして菓子舗へ。
男気のある正太と、女気より男気のある瑠瑋に惚れこむ仲間が増えるのと比例して、
ライバルになる輩どもが多く登場します。
とことん挫折を味わいながらも人生を謳歌した夫婦の感動巨編。
時代が時代だけに”珈琲”の文字はまったくありません。
されどゆーあは珈琲Shopです。
正太が負かした前田軒。
そこのせがれが職人気質で対抗した起死回生の羊羹を珈琲の相棒としてゆーあへ招きたく思いました。
さて「文字のあるごろんごろん。」は再びみちのくへ!?
小説はキャラメール工場でも、ゆーあではキャラメルマッキャートでなくカフェオレです。
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