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2014-09-26

太閤記の裏方が主人公…

古戦場を練り歩き、”俺ならこう攻める”としみじみと思案するのが趣味という紳士。
彼と「珈琲のある歴史談話。」が弾んだのは先月上旬のことでした。
そして彼からお借りしたのが『男の一生/遠藤周作』です。
“読むのが遅いけどいいですか?”のご返答がいつでもOKということで、少しずつ「文字を読む夜分。」。
ようやく”信長の妻に恋した男”篇を完読しました。
主人公は前野将右衛門です。って誰ですか?
太閤記なら豊臣秀吉ですが、彼は太閤記の裏方というべき役柄で秀吉が太閤と呼ばれるまで支えた武将です。
主君とは違って不器用なのですが、その不器用さで戦国の世を生きていくのでした。
日本史で舞台となるのが多いのは京都であるけれど、具体的な地名が出てくると想像できない箇所が多々あり…。
けれど本編は江南に伊木山に加納、犬山と、地元も地元が舞台で面白い。
王道を行く歴史の裏が垣間見える小説でした。
さて主人公は不器用さ故に初恋の行方は…。うーん、切なくやるせませーん。
さて後半。秋の夜長は秀吉を天下人にした男の人生を読みましょう。

戦国時代は「珈琲のある…」ではなく、「湯漬けのある休息。」が定番でした。戦国時代は「珈琲のある…」ではなく、「湯漬けのある休息。」が定番でした。


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