2023-05-31
ルパンの一味になれそう!?…
ルパン三世の一味に石川五右衛門がいます。
彼の決まり台詞は、”またつまらぬものを切ってしまった”…。
それだけ?
そう、あとひとつありましたっけ。
「珈琲のある週末。」にご来店の紳士よりお借りした文庫本です。
『流人道中記/浅田次郎著』-。
江戸時代末期に起きた事件と言えば、安政の大獄でしょ。
ときを同じくして珍事件が発生しました。
破廉恥なことをして旗本の青山玄蕃に奉行所は切腹を言い渡す。
だが、玄蕃の答えは”痛いからいやだ”。
玄蕃は結局、蝦夷松前藩へ流罪。
押送人の見習与力、石川乙次郎とともに奥州街道を北へと歩む。
口も態度も悪く乙次郎を悩ませる玄蕃。
さぁ2人の旅がはじまりました。
その数日間で心の移ろいがどうあったのか。
“武士道とは死ぬことと見つけたり!!”
これが石川五右衛門の決め台詞です。
今の世でも、カッコいい言葉であるのですが、玄蕃は抗いました。
彼の道とは武士でなく、違う道なのであろう。
同行する石川乙次郎は、このまま旅をつづけたかったに違いありません。
それとも、幼妻のもとへ早く帰りたかった?…。
こんなところでも、激動の幕末があったということ。

関連記事
コメントを残す